アレルギー性鼻炎・花粉症レーザー治療とは
アレルギー性鼻炎・花粉症レーザー治療とは鼻の中にある下鼻甲介(かびこうかい)と呼ばれる部分の
表面の一部にレーザー光線を用いて、加熱・焼灼することによって粘膜を収縮させて
鼻の中を広げることで鼻づまりを改善させる治療です。
また同時に粘膜から分泌される鼻汁も少し減少傾向となります。そのため鼻の不快感が改善します。
当院では中学生以上の患者様を対象としています。
また、アレルギーのお薬を内服するわけではないので、妊娠中や授乳中の方も施術可能な方法です。
当院ではアレルギー性鼻炎の治療のひとつとして、
内服治療・舌下免疫療法に加えてレーザー治療にも力を入れております。
痛みと処置後の通院について
処置時にはガーゼを用いた局所麻酔を行いますので、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
外来で施術可能ですので入院も不要です。
処置後には鼻内にかさぶたが付きますので、通常2~3週間程度は週に2回ほど通院していただき、施術部位の処置をおこないます。
通常は1か月ほどで粘膜の収縮を認め、効果が安定します。
効果の持続期間と費用
効果は1~2年継続しますが、効果を維持したい方には年1回の施術をお勧めします。
粘膜の回復にともない、時間が経つとどうしても効果が薄れてしまうからです。
アレルギー性鼻炎・花粉症レーザーの費用は健康保険の適応となり、
自己負担金は3割負担の方でおおむね1万円ほどとなります。
自己負担金約10,000円
アレルギー性鼻炎・
花粉症レーザー治療の流れ
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①カウンセリング・診察
まずは受診していただき、鼻内の状態を確認させていただきます。
今までの治療の経過、症状などをお聞きし、治療の適応について検討します。
その時にアレルギーの検査をお勧めする場合があります。
治療が決まりましたら、施術日をご予約していただきます。
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②施術当日
原則施術2時間前に前投薬となるお薬を内服していただきます。
(※一部の疾患患者、妊婦などは除く)
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③施術時
両側の鼻腔に、麻酔液に浸したガーゼを挿入し施術部位を麻酔します。
麻酔後に施術部位を触知し、痛みがないことを確認してから、
レーザー照射を開始します。
施術中は十分な範囲を焼灼できているか内視鏡で確認しながら照射します。
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④施術後の通院
施術後2~3週間は術後処置として週に2回ほどの通院が必要となります。
その後は施術部が安定し、鼻閉の改善が実感できるようになります。
重労働などは控えていただきます。
通常の家事やデスクワークなどは可能です。
たなか耳鼻いんこう科でのアレルギー性鼻炎に対する治療
もちろん、従来からのアレルギー性鼻炎に対する内服治療や舌下免疫療法などにも対応しております。
アレルギー性鼻炎の治療には単一の治療法ではなく、
複数の治療法を組み合わせてすることが必要と考えております。
丁寧な診察・カウンセリングを重ねることによって
各々の患者様に合った最適な治療法が見つかると考えております。
また当院では通常の採血によるアレルギー検査と併せて指先からの
少量の採血によって可能なアレルギー検査もご用意しております。
小学生以下のお子様など、採血が困難なお子様でも検査可能な項目がありますので、
お子様のアレルギーなどがご心配な方は一度ご相談くださいませ。
患者様と一緒に最適な治療法を考えさせていただきます。
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内視鏡を用いた診察
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中耳炎では視診での所見が診断に重要です。
内視鏡を導入するまでは医師が観察した所見を
カルテに言葉や図で記載していました。
この方法だと微細な変化や時間が経った時の診断が
困難となってしまうことがありました。
当院では内視鏡を用いることで、
鼓膜の所見などを正確に記録し保存できるようになりました。
また小さな部位を大きく拡大して表示することができるため、
処置の精度向上にも役立っております。
当院では診察室内に複数のモニター画面を設置し、患者様に画像をお見せしながら処置・説明を行うことが可能となりました。
鼓膜の状態を瞬間に記録できるため、診察を怖がる小さなお子様の診察も短時間で正確にできるようになりました。
鼻内も内視鏡を用いて観察をすることができます。副鼻腔炎(ちくのう)においてポリープの有無、大きさなどを確認できます。
またレーザー治療時にも内視鏡で観察することによって処置部位を確認でき、処置の精度向上に大きく役立っております。
耳鼻科用CTによる検査
当院では鼻腔や耳内を詳細に検査できるCTを導入しております。
レントゲン写真に比べて副鼻腔を詳細に観察できるので難治性の副鼻腔の診断などに有用と考えております。
例えば繰り返す頭痛の原因として副鼻腔炎(ちくのう)が存在するのか、
どの部位に炎症が波及しているのかなど、
レントゲン写真では判断が困難な症例も診断が容易となることがあります。
また外傷での鼻骨骨折なども判断できますので、
専門病院へのご紹介などもスムーズにできます。
耳に関しては、全体をCTで撮影することによって病気の詳細な診断や、
手術が必要な状態かなども診断することが可能となります。
耳鼻いんこう科領域の疾患については画像診断が非常に重要と考えております。
今後も皆様にとって親しみやすく、便利なクリニックを目指して努力させていただきます。
カウンセリングだけでも構いませんので、いつでもお気軽におこしください。
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